痩身エステの施術の中に、エステティシャンが行ってくれるリンパマッサージがあります。
よく聞く言葉ではあるものの、実際にどのような理由から効果が出るのか、正しく理解している人は多くないかもしれません。
そこで今回は、
- リンパマッサージの効果や効果が表れる期間・頻度について
- リンパマッサージの注意点や副作用など
などについて、詳しく解説してきます。
目次
- リンパとは?
- リンパの流れが重要な理由について
- リンパマッサージの効果
- リンパマッサージの効果が表れる期間や頻度は?
- リンパマッサージの効果を高める方法について
- リンパマッサージの注意点・副作用
- リンパマッサージで次の日がきつくなる理由について
- セルフリンパマッサージのおすすめセルフマシンとは
- エステサロンで行われるリンパマッサージって実際どうなの?
- まとめ
リンパとは?
リンパとは、「リンパ管」「リンパ液」「リンパ節」から構成されるネットワークのことです。
- 血管と同じように全身に張り巡らされている導線のことをリンパ管
- 血液の血漿という成分が、血管の外に染み出してリンパ管に吸収されたものをリンパ液
- 全身のリンパ管の合流地点をリンパ節
といいます。
これらの総称がリンパと呼ばれるものです。
リンパ節は全身に800か所あると言われ、首・わきの下・太ももの付け根などに多く集まっています。
細いリンパ管は、リンパ節で合流しながら最後は2本の太いリンパ管になり、静脈とつながっていきます。
リンパの流れが重要な理由について
リンパは、体内の老廃物を流す役割を果たしています。
この部分が詰まってしまうと、むくみや冷えといった女性ならではの悩みに繋がるため、リンパの流れはとっても重要なんです。
更に詳しく言うと、血液と非常によく似ているリンパ液の役割は、血液と大きく異なります。
血液は、栄養や酸素を全身に送り届ける役割を果たしています。
それに対しリンパ液は、不要になった老廃物などを回収したり、異物や細菌が体内に入らないようブロックしたりする働きをしているんです。
リンパ液に回収された老廃物はリンパ節でろ過され、体外へ排出されます。
役割 | |
---|---|
血液 | 栄養や酸素を全身に送り届ける役割 |
リンパ液 | 不要になった老廃物を回収したり、異物や細菌が体内に入らないようにブロックする働き |
例えるならば血液が上水道で、リンパ液が下水道のような働きをしているわけです。
そのためリンパの流れが悪くなると、体内の老廃物が溜まったままになってしまうため、むくみなどの様々な不調が表れてしまいます。
血管は心臓がポンプのような役割をして血液を流しています。
しかしリンパ管には血管のように心臓のようなポンプの役割がなく、自動的に流れることはありません。
その代わりとして、筋肉を動かす事でリンパ管が圧縮され、リンパが流される仕組みになっています。
仕事や育児などで忙しい場合、運動の時間を設けるのはなかなか難しいですよね。
その場合は、マッサージをすることによってリンパ液を流すことができます。
エステサロンで行われるリンパマッサージって実際どうなの?
リンパマッサージは自宅でも行えますが、プロによる施術とは雲泥の差があります。
身体の仕組みを熟知したプロがリンパマッサージを行った場合、すぐに効果を感じられ、持続性も高くて効果的です。
自分でリンパマッサージを行う場合、エステティシャンが行った施術ほどの効果を感じられない場合がほとんど。
- 自分でリンパマッサージをしても効果を感じられないという人
- 早く体質改善をしたい人
などは、エステサロンなどに行ってプロに頼るのも一つの選択です。
費用はサロンによってかなり幅があり、安くて数千円、高いところでは2~3万円する場合もあるよう。
ただ、残念ながら「料金=腕の良さ」とは言い切れず、やはり相性もあります。
そのため、まずは体験などでその店やスタッフさん達の技術をお試しし、自分に合うサロンを見つけておくのがおすすめです。
自分でリンパマッサージしてみたい!という方は、下の記事に詳しくまとめました。
巡り良い身体を作って、太りにくい代謝になることが出来ます。ぜひ実践してみて!
リンパマッサージの効果
ポンプの役割がないリンパをマッサージしてあげることで、様々な効果を得ることができます。
主にむくみの解消やコリの解消、疲労回復・アンチエイジングなど様々!
むくみの解消
リンパマッサージの代表的な効果は、むくみの解消です。
むくみは、不規則な生活や偏った食事・運動不足・ストレスなどによってリンパの排泄機能が低下し、体に過剰な水分が溜まることで生じると言われています。
リンパマッサージをすれば、体の外から筋肉を刺激しリンパの流れが良くなります。
溜まっていた水分や老廃物をスムーズに排出できるようになるため、むくみが解消するんです。
体の凝りや冷えの解消
リンパの流れがよくなると、同時に血行も良くなります。
そのため、冷えや首・肩の凝りの解消にもつながるんです。
疲労回復・免疫力の向上
リンパの流れや血液の流れがよくなる=体内の循環が整うこと!
疲労の回復や免疫力の向上も期待できます。
アンチエイジングになる
血行がよくなると、体中に栄養を行き渡らせることができるため、肌にも必要な栄養を届けることができるようになります。
また血行がよくなり代謝が高まると、新しい皮膚の生成が促されるため、アンチエイジングにも良いんです。
リラックス効果でストレスの解消にも
リラックス効果が得られるのも、リンパマッサージの大きな特徴です。
リンパの流れを良くすることで神経の緊張がほぐれ、眠気が誘われるほどのリラックス状態を得ることができます。
リンパマッサージの効果が表れる期間や頻度は?
リンパマッサージの効果は、行った直後までしか続かないと言われています。
そのため、自宅でのリンパマッサージは毎日行うことが望ましいです。
ただ、仕事などで毎日忙しくしている中「毎日必ず行わなければならない」としてしまうと、それがストレスになって逆効果になってしまう可能性もあります。
無理のない程度で頻度を決めて行うようにするとよいでしょう。
一方プロによるリンパマッサージの施術を受けた場合、最大2日間ほど効果が持続するよう。
ただ、3日おきにエステなどに通うのは金銭的にも厳しくなるため、週1回程度の頻度で通うのがおすすめです。
効果の表れとしては、早い人でおよそ1週間、遅くても1か月続けていれば、十分な効果が期待できますよ。
リンパマッサージの効果を高める方法について
折角行うマッサージのなので、効果を最大限に高めたいですよね。
そのためには、以下の方法がおすすめです。
マッサージ前に入浴する
入浴後の血流が良くなっている時は、リンパマッサージの効果を高めることができます。
入浴後は筋肉がほぐしやすく、マッサージもやりやすくなっているタイミングです。
また、マッサージオイルの肌なじみもよく、ストレスなく行うことができます。
腹式呼吸を意識して行う
呼吸法には、胸式呼吸と腹式呼吸の2種類があります。
マッサージをする際には腹式呼吸を行うと、副交感神経が優位になり、身体の凝りや緊張を解きほぐしやすくなるんです。
また、腹式呼吸法は胸式呼吸法に比べて深い呼吸ができるため、体の隅々まで酸素が行き渡り、さらには体を温める効果もあります。
マッサージ前に水分補給をする
マッサージによって筋肉が緩まると、リンパ液や血流の流れが良くなります。
その際に水分をしっかり補給することで、栄養や酸素を全身に行き渡らせ、疲労物質や老廃物を排外に排出しやすくなります。
そのため、リンパマッサージを行う際は、マッサージ前にコップ1杯の白湯またはお水を飲むようにしましょう。
リンパマッサージの注意点・副作用
自宅でマッサージする際も、エステでマッサージしてもらう際も、注意しておかなければならないことがいくつかあります。
体調が悪い時は行わない
風邪をひいている時や病気の時にリンパマッサージをしてしまうと、細菌と戦うリンパも一緒に流されるため、体調が悪化してしまう原因になります。
また、熱がある場合は、余計に熱が高くなってしまう場合があるため控えましょう。
食後すぐは行わない
リンパマッサージをすると、血行がとても良くなるため、消化・吸収に影響を及ぼす可能性があります。
また、お酒を飲んだ後にマッサージを行うと、血行が良くなることでアルコールの巡りもよくなり、内臓を中心にカラダのいたるところに大きな負担がかかってしまいます。
食後やお酒を飲んだ後にリンパマッサージを行うことは控えましょう。
リンパマッサージで次の日がきつくなる理由について
リンパマッサージ後は
- 身体がだるくなる
- 筋肉痛になる
- 吹き出物ができる
…などの症状が出る場合があります。
これは好転反応と言って、体の状態が緩和される過程で、一時的に体に表れる反応のことです。
リンパマッサージによって血液やリンパの流れが促され、体の状態が改善される際にも好転反応が出ることがあると言われています。
身体に溜まってまもない老廃物は早く排出され、身体の深部に溜まってしまっている古い毒素は後から出ていきます。
老廃物を多くため込んでいる人ほど、好転反応が長く続きやすいと言われているんです。
セルフリンパマッサージのおすすめセルフマシンとは
リンパマッサージは、力が弱すぎると効果が薄く、強すぎてもあまり効果が得られない
と言われています。
素人の人がリンパマッサージをやろうと思っても、なかなか難しいもの…。
そこで役立つのがリンパ節のマッサージ用アイテム。
これらの道具は加圧のバランスを計算した上で設計されているので、高いマッサージ効果が得られます。
ローラー型
ローラー型は、回転式のローラーをリンパ節がある部位に押し当て、前後に動かして使用します。
ローラーの大きさは様々で、顔や首回り専用のものや身体全体に使用できるものなどがあります。
価格は、千円未満で購入できるものから数万円するものまで幅広くあります。
スティック型
スティック型は、先端を押し付けながら使用するもので、10センチ前後の小さなタイプと、50センチほどの大きなタイプがあります。
小さなサイズは気になる部位をピンポイントでマッサージでき、鎖骨周りや首周りといった部分のリンパ節を刺激したい時にはおすすめです。
一方大きなサイズは、腰やひざ・お腹周りといった広い部位をまとめてマッサージすることができます。
かっさ型
かっさとは、専用のプレートで肌を擦り、リンパや血流の流れを活性化することで老廃物を流し、体の不調やリンパの流れの滞りを良くする伝統療法の1つです。
ただ、肌への負担が大きいので、マッサージをする前に必ずオイルなどを塗って行うようにしましょう。
まとめ
リンパマッサージが重要視される理由を知って、「私も自宅でやってみよう!」「エステで施術を受けてみようかな…」と感じた人も多いのではないでしょうか?
- 疲れがなかなか取れないという人
- むくみや冷えがひどい人
- ダイエット効果を高めたいという人
こんな悩みを持つ人は、自宅でのセルフケアでも良いので、ぜひ行ってみてください♪
埼玉県立大学 保健医療福祉学部看護学科 “「リンパ」を知って生き生きと”
https://www.spu.ac.jp/Portals/0/pdf/society/web/rinpaoshitte.pdf
日本リンパケア研究協会
https://www.jlra.jp/
痩身エステでの施術は、他にもたくさんあります。
代表的な「キャビテーション」については下の記事で見てみてください!